こんにちは、いつ早期退職しても(させられても)良いよう資産形成に励み、FI(Financial Independent)状態を目指している長井ジンセイ(longlife_JN)です。
資産管理には欠かせないスマート家計簿、草分け的存在のマネーフォワードME改悪について、以前レポート致しました。
そんなこんなで現在はドコモ謹製のスマー簿メインで使用していますが、何とそのスマー簿がサービス終了するという衝撃のニュースが…
今回はスマー簿のサービス終了と、その後スマート家計簿は何を使えば良いのか…について再考致します。
『スマー簿』サービス終了
何とも残念なニュースがこちらです。
株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、家計簿アプリ「スマート家計簿 スマー簿」(以下、「スマー簿」)について、2024年1月31日(水曜)に提供を終了いたします。
NTTドコモ 報道発表資料
2024年1月31日をもってサービス終了、残り4ヶ月もすると使えなくなってしまいます…
サービス開始直後から使用している当ブログ、何とも寂しい思いが致します。
以下初期レビューですが、あれから3年も経たないうちに終了してしまうとは…
スマー簿終了以後、ドコモ経済圏民はどのスマート家計簿を使えば良いのか?
当ブログではあくまで無料利用/銀行口座連携可能なサービスを前提に、改めて考察致します。
おかねのコンパス
無料で使える範囲が広いサービスとして、先ず挙げられるのは「おかねのコンパス」です。
「おかねのコンパス」とは?
東海東京証券がマネーフォワード社と共同開発したサービス、『おかねのコンパス for TT』としてスマホアプリがリリースされています。
スマート家計簿機能がベースですが、一部資産形成サポートメニューもあり、家計簿プラスアルファのサービスという趣です。
「おかねのコンパス」のメリット
「おかねのコンパス」の主なメリットを、以下挙げてみます。
全ての機能を無料で使える
「おかねのコンパス」、先ずは無料という点が大きなメリットです。
後述するマネーフォワードMEは有料/無料で使える機能が異なりますが、「おかねのコンパス」は無料会員オンリーで全機能を使えるのがとにかく素晴らしいです。
無料使用で口座連携数の制限なし
無料で使える「おかねのコンパス」、連携口座数の制限が無いのが先ず大きなメリットです。
マネーフォワードMEで有料会員登録を逡巡していたのが嘘のように、無料・無制限で利用させてくれます。
内訳グラフ・推移グラフも無料で使える
後述するマネーフォワードMEやZaimでは有料会員限定となるグラフ機能、おかねのコンパスでは無料で使用可能です。
資産管理を重視する場合は、ジャンルごとの内訳や推移を視覚的に把握したいところなので、これは有り難いポイントです。
履歴閲覧期間の制限なし
マネーフォワードMEでは1年以上前の履歴閲覧は有料会員限定ですが、「おかねのコンパス」は無料で1年以上前の履歴も閲覧できます。
「おかねのコンパス」のデメリット
無料で口座連携数の制限なく使えメリットが大きい「おかねのコンパス」ですが、マネーフォワードMEとは若干設計・UIが異なる部分があり、注意が必要です。
年金資産が別立てになるクセのある設計
確定拠出年金など年金系の資産が別立てとなる仕様になっています。
預金等の資産を把握する家計簿機能=「わかる」の資産総額に年金資産が含まれないのです。
特に確定拠出年金、現評価額は概ね貰える額に近く現有資産的な側面が強いです。
資産の一部として「わかる」に組み入れてくれた方が有難い(と個人的に思います)。
この点、後述するマネーフォワードMEでは、年金資産も含めた一括管理〜資産総合計が出ます。
アプリ限定・WEBでの閲覧が出来ない
マネーフォワードMEやZaimはWEBでも閲覧可能ですが、おかねのコンパスはアプリでの使用が前提となります。
その他デメリット
他に細かい部分では、「収支の手入力非対応」「レシート読込機能がない」ことなどが、「おかねのコンパス」のデメリットとして挙げられます。
いわゆる「家計簿」機能の面では、若干劣っている印象です。
私の場合はざっくりとした資産把握として、現金手入力やレシート読込まではやっていないので、ここは無問題でした。
マネーフォワード ME
続いてスマート家計簿の草分け的存在である「マネーフォワードME」、無料会員で使用する場合のメリット・デメリットを改めて整理してみます。
「マネーフォワードME」のメリット
資産管理・家計簿アプリの草分け的存在だけに、以下のようなメリットがあります。
資産管理・家計簿機能のバランスが良い
口座連携により自動で資産管理が出来る上に、現金管理(財布機能)、レシート読込、月別/年別収支、データ出力などなど、幅広い家計簿機能を併用することが可能です。
資産管理/家計簿機能の双方が高レベルで整っているのが強みです。
しかし無料会員ではそのメリットの一部しか享受出来なくなっている現況です。
年金含めた資産の一元管理
前述した通り、おかねのコンパスでは年金系資産が別立てになってしまいますが、マネーフォワードMEでは一元管理が可能です。
「マネーフォワードME」のデメリット
続いてマネーフォワードME無料会員のデメリットについて考察します。
無料会員の連携可能口座数は4…
従来10件だった無料会員の金融機関連携可能数、2022年12月7日以後4件に変更されています。
4件で間に合う方は無料サービスとして最適解になりますが、やはり4件では厳しいなという印象です…
サービス改定後は有料で使ってナンボのサービスになったと言っても過言ではありません。
内訳グラフ・推移グラフは有料会員限定
その昔は無料会員でも使えていた内訳・推移グラフ、現在は有料会員限定機能となっています。
その点スマー簿はグラフ機能も無料で使えて良かったんですが…
サービス終了とは残念な限りです。
「マネーフォワードME」有料会員になると…
マネーフォワードME有料会員=プレミアムサービス(月額500円/年額5,300円)を利用することにより、全ての機能が使えるようになります。
連携口座数の制限が無くなる他、1年以上前のデータ閲覧/データ一括更新などの恩恵が受けられます。
これら有料機能への対価として会費が納得出来るなら、プレミアムサービスに切り替えるのも一案です。
スマー簿終了までまだ猶予はあるし、おかねのコンパスやZaimの無料ユースで凡そ把握は出来ているので、私の場合はマネーフォワードME有料ユースは見送っている状況です。
無料会員でも有料に切り替えれば無料会員時代の履歴も全て見られるので、いざという時の為に無料ユースの継続は欠かせません。
家計簿アプリ「Zaim」
続いては、1,000万DLのオンライン家計簿サービス「Zaim」です。
Zaim は「毎日のお金も、一生のお金も、あなたらしく改善。」をテーマに、日々の家計簿から生涯に渡る家計の見直しまで、一人ひとりの人生とお金に寄り添う家計簿サービスです。
https://zaim.co.jp/
元々は株式会社Zaimによる運営でしたが、同社所属のくふうカンパニーグループの株式会社 Da Vinci Studio と経営統合され、現在は「株式会社くふうAIスタジオ」に商号が変更されています。
Zaimのメリット
先ずはZaimのメリットを考察致します。
無料会員でも連携口座数の制限なし
先ず無料会員の連携可能口座数ですが、Zaimでは連携口座数の制限がありません。
マネーフォワードME改悪後、先ずはここがチェックポイントになりますね。
特に私のように口座が多い人は最重要ポイントと言えます。
アプリでもWEBでも閲覧可能
スマー簿やおかねのコンパスはアプリ使用が前提でしたが、ZaimはWEBからの閲覧も可能です。
WEBでは内訳グラフも見られます!
Zaimのデメリット(無料会員)
次にZaimを無料で使う場合のデメリットを考察致します。
資産推移グラフは有料会員限定
資産の推移グラフ、1ヶ月は無料会員でも確認可能ですが、期間変更は有料会員限定機能となっています。
半年/1年/全期間と中長期の推移が確認できることは、資産形成において大きなポイントになります。
資産のジャンル分けも有料会員限定
スマー簿やおかねのコンパスでは、無料会員でも自動で資産をジャンル分けしてくれていました。
しかしZaimでは有料会員限定機能の為、無料ユースではジャンル分けのないごちゃまぜな状態での管理になります。
※アプリ版の場合(WEB版だとジャンル別残高を表示してくれます)
連携口座数制限はないので、とりあえず可能な限り口座を連携し資産総額を把握する…位の使い方であれば然程不都合はありません。
※とはいえ私のように口座数が多い人は流石に見にくい…
おかねのコンパス/マネーフォワードME/Zaim 機能比較
ということで、それぞれの特長やメリット・デメリットを見て参りました。
では続いて、おかねのコンパス/マネーフォワードME/Zaimを一覧比較してみましょう。
※無料利用前提での比較
おかねのコンパス (無料) | マネーフォワードME (無料会員) | Zaim (無料会員) | |
連携口座数 | 制限なし | 4件 | 制限なし |
データ保存期間 | 制限なし | 1年 | 制限なし |
口座一括更新 | 〇 | ✕ | ✕ |
レシート撮影 | ✕ | 〇 | 〇 |
現金手入力 | ✕ | 〇 | 〇 |
資産グラフ | 〇 | ✕ | ✕ |
PCでの利用 | ✕ | 〇 | 〇 |
有料会員費 上:月額 下:年額 | (無料) | 500円 5,300円 | 480円 4,800円 |
一長一短ありますが、連携口座数・保存期間に制限がないおかねのコンパス・Zaimはメリットが多いです。
一方マネーフォワードMEは無料会員の場合にはメリットが少なく、厳しい内容となっています。
[まとめ]スマー簿ユーザーは残された選択肢から自分に合わせた見極めを…
ということで、スマー簿終了のニュースと、その後のスマート家計簿に関する考察でした。
スマー簿終了まであと4ヶ月あるので、スマー簿のみ使っているユーザーはその間に自分にあった別サービスを見極めたいところです。
共に連携口座数・保存期間の制限がないおかねのコンパスかZaimが個人的にはお薦めですが、其々向いている方についての考察を以下参考までに。
「おかねのコンパス」がお薦めの人
以下のようなユーザーは、おかねのコンパスが最適解と言えそうです。
・資産管理機能を優先したい人
<おかねのコンパスでは資産グラフ機能も無料で使えるので
・年金資産は別管理でも気にならない人
<おかねのコンパスでは年金資産が「そなえる」カテゴリに別けられるので
・WEBで使えなくても良い人
<おかねのコンパスはアプリ使用のみなので
制度設計にクセのあるアプリですが、資産管理機能中心に無料で広範な機能が使えるので、それを上回るメリットがあります。
元々無料なので、有料会員向けの諸制約がないのもスッキリしています。
「Zaim」がお薦めの人
以下のようなユーザーは、Zaimが最適解と言えそうです。
・家計簿機能を優先したい人
<Zaimでは現金・レシート入力も可能なので
・アプリだけでなくWEBでも使いたい人
<ZaimではWEBでも使用可能なので(ブラウザ閲覧)
制約はあるものの無料会員にも比較的広範な機能を付与してくれています。
口座数が多い人でも、資産総額を把握するレベルなら十二分に機能します。
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