こんにちは、2,500万の住宅ローンを10年で完済した長井ジンセイ(longlife_JN)です。
[1]住宅ローン完済、[2]抵当権抹消登記の事前準備、[3]抵当権抹消登記完了と続いた住宅ローン完済後の抵当権抹消登記を自分でやってみようシリーズ、前回で完結したつもりでした。
が、、その後行った登記事項証明書の請求手続に解り辛い面もあったので、今回は番外編として「登記事項証明書のオンライン請求」についてレポート致します。
抵当権抹消の事実確認には登記事項証明書の請求が必要
抵当権抹消登記申請の手続きでは、「登記完了証」が発行されました。
しかし登記完了証だけでは、実際にどう登記されたのかの内容を具体的に確認することは出来ません。
登記完了証の受け取りと共にその場で登記事項証明書を請求すれば良かったのですが、安心して帰路についてしまった私、登記事項証明書は後日請求することにしました。
オンラインでの登記事項証明書請求
登記事項証明書の請求、法務局窓口だけではなくオンラインでも申請が可能です。
オンライン請求は窓口請求より手数料が安いとのことで、節約派の私はオンラインでチャレンジすることにしました。
オンラインでの登記事項証明書請求には2通りの方法があります。
「かんたん証明書請求」による請求
WEBブラウザを利用して簡単に請求することが出来る方法です。
専用ソフトをダウンロードすることなくブラウザのみで請求が可能、パソコンがなくても出来る手軽さの一方で、印鑑証明書の請求には対応していません。
「申請用総合ソフト」による請求
自身のパソコンに専用ソフトをダウンロードして請求する方法。
専用ソフトをダウンロード〜インストールするためパソコンが必須になりハードルが上がりますが、印鑑証明書の請求も可能な本格版です。
「かんたん証明書請求」で登記事項証明書請求にチャレンジ
今回はお手軽そうな「かんたん証明書請求」で、抵当権抹消がされている(筈の)我が家の登記事項証明書の請求にトライすることにしました。
登記・供託オンライン申請システム「登記ねっと 供託ねっと」からの手続きとなります。
申請者情報登録
初めて利用する場合は、まず「申請者情報登録」が必要になります。
申請者ID・パスワード・住所氏名連絡先などを入力し仮登録、登録したメールアドレスに届く「申請者情報登録用 認証情報のお知らせ」に記載された「認証情報(英数字の羅列)」を入力することにより、申請者情報登録が完了します。
民間サイト的な表現だと「アカウント作成」ですね。
仮登録→登録アドレスに認証番号が届き、それを入力することで本登録完了…という形式は一般的なので、ここは特に迷うこともありませんでした。
かんたん証明書請求
申請者情報登録が完了したら、いよいよ本題の登記事項証明書の請求に移ります。
ログイン〜メニュー選択
「かんたん証明書請求」からID・パスワードを入力してログインします。
証明書請求メニューが開きますので、「登記事項証明書(土地・建物)…」をクリックします。
登記事項証明書の請求
請求する不動産について、「オンライン物件検索」か「物件情報の直接入力」の何れかの指定方法を選択します。
私のように抵当権抹消登記を自分でやっている場合は、登記申請時に不動産番号を把握している筈なので、不動産番号の入力が早くて一番確実かと思います。
物件情報下のプルダウンを「不動産番号指定」とし赤い欄を入力、「登記事項証明書」「全部事項」にチェックを入れ、我が家の場合は土地+建物が共同担保となっていたので共同担保目録も「全部事項」で請求しました。
登記簿上土地・建物は別となるので、土地・建物で各1通を請求します。
交付方法は「郵送」「窓口受取」から選択、手数料は窓口請求だと600円のところ、オンライン請求では郵送:500円/窓口受取:480円と割安になります。
+20円で郵送してくれるので郵送のコストパフォーマンスが最強に感じましたが、徒歩圏内に出張所がある私は最安値の窓口受取にすることにしました。
手数料の納付
請求が受理されたら、次は手数料をインターネットバンキング/モバイルバンキング又/ATMで納付する必要があります。
納付が出来るようになるまで微妙なタイムラグがあり判り辛いのですが、「納付情報が発行されました」というメール(:後述)が届き、処理状況紹介で「納付」のボタンが表示されていれば、そこから納付が可能です。
処理状況紹介→納付ボタン
ネットバンキングまで飛んでしまえば、あとはネットバンキングでの振り込み手続と同様の処理になります。
電子納付の入り口・タイミングがちょっと判り辛いですが、請求手続が完了して暫くしてから「処理状況照会」→「納付」へと進めば大丈夫です。
「かんたん証明書請求」で届く判り辛いメール一覧
かんたん証明書請求を行うと、手続き途中のステータスに応じ登録したメールアドレスに順次お知らせメールが届きます。
このメールが不明点・突っ込みどころ満載な感じで…この辺りの解り辛さがいかにもお役所的なUIだなあと感じました。
何が解り辛いのかと自分なりに分析しましたが、役所側の「事実」ベースの表現になっており、ユーザー側視点で「どうして下さい」という案内になっていない点が解り辛いのだと思いました。
以下順次届くメールと、私なりに解釈したその内容です。
申請番号 202108*************
手続名 登記事項/地図・図面証明書交付請求書
上記の手続の情報が,本システムに到達しましたので,お知らせします。
件名:申請番号『202108************』の手続情報が到達しました。
申請番号 202108*************
手続名 登記事項/地図・図面証明書交付請求書
上記の手続について,受付がされました。
件名:申請番号『202108************』の手続について,受付がされました。
↑システム到達と受付の違いがよく解りませんが、ここまでで請求手続が完了=受付済ということです。
申請番号 202108*************
手続名 登記事項/地図・図面証明書交付請求書
上記の手続について,お知らせがありますので,お知らせ本文を御確認願います。
件名:申請番号『202108************』の手続について,お知らせがあります。
↑お知らぜ本文をメールに書いてくれよと思うのですが、、発行される納付情報に基づいて納付してね…というだけのお知らせです。。
申請番号 202108*************
手続名 登記事項/地図・図面証明書交付請求書
上記の手続について,電子納付に必要な納付情報が発行されました。
件名:申請番号『202108************』の手続について,納付情報が発行されました。
内容を御確認の上,納付願います。
↑「納付情報が発行…」って解り辛い表現ですが、要は「支払える状態になったので支払って下さい」ということです。
申請番号 202108*************
手続名 登記事項/地図・図面証明書交付請求書
上記の手続が「手続終了」となりましたので,お知らせします。
件名:申請番号『202108************』の手続が「手続終了」となりました。
↑窓口受取を選択した私の場合、最も解り辛かったのがこの「手続終了」の案内メールです。
「手続終了」がどういうステータスを表すのか正直よく解らず、納付までの手続きが完了したということだけで窓口で証明書を受け取れるようになったら別途通知が来るのか、指定した受取窓口でもう証明書を受け取れますよということなのか…
「手続終了」以後のメール通知は結局来ない
窓口に証明書が届いたらまた別途通知が来るのかなと思い、とりあえず待つこと1週間以上、その後特にメールは届きませんでした。
受取指定した出張所に電話をし確認したところ、「もう届いてますよ」とのことで、後日取りに行って無事に受領することが出来ました。
登記事項証明書をチェック、無事に抵当権が抹消されていることを確認出来ました!
その後別件でもう一度オンライン請求をしましたが、「手続終了」メールの翌日にはもう受取が出来たので、手続終了=窓口で受け取れると解釈して良さそうです。
まとめ:UIはイマイチだが登記事項証明書のオンライン請求は便利でお得
ということで、窓口で請求していたら2通で1,200円かかっていたところ、オンライン請求・窓口受取にすることで960円で済んだので、240円得しました。
ブラウザで手続可能とはいえスマホ専用表示非対応、スマホでは画面が小さく入力し辛いので、PCを使った方がやり易いです。
上述の通りお役所的な解り辛い表現・UIであまりユーザーフレンドリーな感じではないので、正直「かんたん…」とは言い難い面もありました。
しかし窓口まで行って申請書を記入〜請求するよりは簡便だと思いますし、手数料も窓口請求より安く済むということで、登記事項証明書のオンライン請求を使ってみて良かったかなとは思います。
住宅ローン完済後の抵当権抹消登記の確認は勿論、その他登記事項証明書を発行する必要がある方は、お得なオンライン請求を試してみてもよろしいかと思います。
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