こんにちは、長井ジンセイです。
アフィリエイターの男性が書類送検された…というニュースがありました。
今回はニュースの内容と、それを踏まえてアフィリエイターがアフィリエイトをする際に気をつけねばならないことについて、記錄致します。
アフィリエイター摘発事件の概要
書類送検されたのは、神奈川県茅ケ崎市在住の自営業の男性(51)。アフィリエイト・サービス・プロバイダ(ASP)を通じて、健康食品の販売者である広告主と契約。自身が運営するサイトにおいて、この健食について「更年期障害、糖尿病、痛風の予防・改善に効く」などと紹介していた。
大阪府警は、健食で医薬品的効能効果を標ぼうしていたとして、この男性を薬機法違反(第68条、未承認医薬品の広告の禁止)の疑いで書類送検。男性は「認識が甘かった」と容疑を認めているという。
https://netshop.impress.co.jp/node/8604
健康食品に対し「◯◯に効く…」という医薬品的な謳い文句でアフィリエイト広告を貼り、販売したということですね。
今回摘発されたアフィリエイターの男性が当該広告で販売した商品はたった3点だった…という点も話題になっています。
そしてこのアフィリエイター摘発事件には伏線があり、昨年の「ステラ漢方事件」で家宅捜索を受けたとされるASPの広告案件だったようです。
「ステラ漢方事件」とは?
同じ大阪府警が昨夏に摘発した「ステラ漢方事件」、広告代理店が絡む記事型広告に関する事件で、前出のアフィリエイターの場合とは若干ケースが異なります。
「ズタボロになった肝臓が半年で復活」などと医薬品的効能効果をうたい健康食品を販売していたとして、広告主であるステラ漢方の社員と共に、広告代理店の従業員まで逮捕されたという事件です。
アドネットワークと同等の役割を担うアフィリエイトサイト
両事件で解説されていた構図を比較してみます。
媒体をネットワーク化して広告を消費者に届けるアドネットワーク、ここはネット系広告代理店の領域です。
一方、アフィリエイターが運営するアフィリエイトサイトは、ネットワーク化こそされていないものの、個人~法人のアフィリエイターが制作する数多のサイトがあります。
ネットワーク化されていないが故に、広告主側からすると、裾野まで目を行き届かせるのが難しいのかもしれません。
「ステラ漢方事件」で広告代理店が摘発されたように、今回の事件では同じ立ち位置に居る一人のアフィリエイターが摘発されたという構図です。
アフィリエイターが気を付けるべきこと
アフィリエイトも「広告」です。
テレビ・新聞・雑誌・WEB…様々な広告がありますが、アフィリエイト広告も広告主の広告を消費者に届けるという役割としてはそれらの広告と何ら変わりがなく、受ける規制も同じです。
広告でよく問題とされるのがまず「景品表示法」。
規制対象が「商品の供給者」とされているのでアフィリエイターは対象外と思われがちですが、「T.Sコーポレーション事件」のようにアフィリエイト広告そのものが処分の対象とされたケースもあります。
「消費者の自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがある行為(虚偽・誇大な広告・表示)」に関して、消費者庁が以下のように注意喚起をしているケースもあります。
また、薬機法や健康増進法は「何人規制」、広告発信に問題があればアフィリエイターも直接規制の対象になるため、特に注意が必要です。
今回のアフィリエイター摘発事件のように、健康食品やコスメなどで医薬品的な効能を謳わないよう、気を付けなければなりません。
アフィリエイトを取り巻く法律はその他にも色々ありますが、A8.netさんが流石にうまく纏められています。
まとめ:アフィリエイターも正しく、清く、誠実に
個人が趣味や副業などでアフィリエイトをやっていると、個人的な情報発信という意識を持ってしまいがちです。
しかし不特定多数に向けて広告を打っているという点では、テレビや新聞などの媒体における広告と本質的には変わりません。
アフィリエイトサイトの運用に際しては、A8.netさんが仰る「正しく、清く、誠実であること」を、改めて肝に命じたいところです。
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