こんにちは、早期退職募集により上司と部下が退職、希望退職者のサンドイッチ状態となった長井ジンセイ(longlife_JN)です。
更にオフィスの防火・防災管理者だった社員も早期退職…
管理者不在となりそのままでは違法状態となってしまう為、私が代わりに防火・防災管理者になる必要が発生しました。
入社当時に講習を受けた記憶があったようななかったような…状態で、修了証を探してみましたが出て来ず、改めて新規講習を受けることとなりました。
秋葉原にある「消防技術試験講習場」にて受講して参りましたので、レポート致します。
防火・防災管理者とは?
はじめに「防火・防災管理者」って何?ということで、その内容や必要性についてリサーチ致します。
防火管理者とは?
建物の防火に必要な知識を持ち、予防・訓練などを行う「消防計画」を立て、防火管理に必要な業務を実行する責任者のことです。
火災発生時に人命に大きな被害を及ぼす可能性がある一定以上の規模の施設は、「防火管理者」を定めるよう消防法令で定められています。
大概の職場には管理者が居ると思いますが、そのことを知らないでいるケースが多いかもしれません。
すべての事業所で防火管理者になれる「甲種」と、小規模な事業所に限られる「乙種」があり、今回私は甲種を取得するために新規受講しました。
防災管理者とは?
大規模・高層の建築物等において、地震その他の「火災以外の災害」による被害を軽減するため、防災管理に係る消防計画を作成し、防災管理上必要な業務(防災管理業務)を計画的に行う責任者を言います。
防災管理対象物の管理権原者は、有資格者の中から防災管理者を選任して、防災管理業務を行わせなければならないとされています
防火対策と防災対策の一元化を図るため、防災管理対象物においては、「防火管理者が行うべき防火管理業務は、防災管理者が行うこと」とされています。
ということで、前任者の退職に伴い防火・防災管理者の変更を行うべく、私が甲種防火・防災管理講習を受講し、資格取得することとなりました。
防火・防災管理講習の申込み(東京消防庁)
防火・防災管理者の資格を取得するにあたり、まずは「防火・防災管理新規講習」の申込みを行う必要があります。
申し込みは消防署で行う(!)
このオンライン時代ですが、申し込みは平日に最寄りの消防署へ赴き(または郵送で)行う必要があります…
必要書類は東京消防庁のホームページからダウンロード可能、記入をして最寄りの消防署へ持参します。
普段消防署に入ることなどないので若干ドキドキしましたが、入ると検温〜入館手続を案内され、あとはまあ普通のお役所的な感じで受付して貰いました。
東京都の場合、講習会場は[1]試験講習場(消防技術試験講習場)[2]立川防災館(立川都民防災教育センター)[3]本所防災館(本所都民防災教育センター)の三択になります。
会場ごとに実施日程が異なる為、空き状況を確認しつつ申込みを行います。
消防署で申し込みを行うと受付印が押された受講票を渡されますので、当日まで無くさないよう保管します。
防火・防災管理講習申し込み後の日程変更
甲種防火・防災管理新規講習は2日間、決められた日程で空いている枠を申込を行います。
私の場合は一度申し込んだ日程に急な仕事が入ってしまい、日程を変更しなければならなくなりました…
受付消防署に連絡せよとのことだったので電話し「変更可能」とのことだったのですが、受付票発行のため来て貰う必要があるそうで、講習前に2度も消防署へ行く羽目になりました。。
消防技術試験講習場(秋葉原)での受講
変更した日程で再度受付〜受講票を発行して貰いいざ当日、申し込んだ消防技術試験講習場(秋葉原)へ向かいます。
事前準備・持参する物
以下はマストで必要になるので事前に準備しておき、当日持参します。
・受講票(消防署で受付印を貰った書類)
・筆記用具:ペンだけでなく「効果測定」で出るポイントをチェックする為ラインマーカーはあった方が良いです。4階の売店で筆記用具も売っているので、忘れたら購入も可能です。
・教材費:5,500円
・身分証明書類(2日目):写真入りのもの
以下はあるとベターなものです。
・飲み物:会場内は飲食禁止ですが、蓋が出来るペットボトルや水筒の飲み物だけ認められています。自販機もあるので会場内でも購入可能です。
・メモ帳:一部フロアを移動しての講義があり、その際に持参することを推奨されます。
講習当日の流れ
講習は2日間とも9:00〜17:00の設定、座席は2日間同じ席が指定されます。
2基しかないエレベーターがコロナ禍で~9人程度に制限され検温確認もある為、朝の開始前はエレベーター待ちの列が館外まで伸びる程混雑します。
特に初日は~10分程度余裕をみて到着しておいたほうが良いと思いました。
「階段でも行けますよ〜」と気軽に案内されますが、会場が8Fなので上り階段ルートはちょっとした訓練レベルです…
会場に着くと、入口に名前と座席ナンバーが張り出されています。
それを見て会場内に入り自席を確認、約200名が一斉に受講する大会場で、各席にモニターが設置された立派な会場です。
テキスト購入(電子マネー/QR決済/クレジットカード対応!)
自席を確認した後に、教材となるテキスト類を購入します。
対面の現金払いだけでなく、何と券売機での電子マネー・QR決済(d払い/au pay/pay pay)・クレジットカード決済も可能になっており、何れの販売方法でも領収書が発行されます。
※領収書は「公益財団法人 東京防災救急協会」より発行
私はd払いで決済、d払いステップボーナスのカウントも+1回稼げました。
テキスト代は会社の経費として精算出来るので、ポイント分はお得になりますね♪
教材として『防火・防災管理の知識』『消防関係法令集』『消防計画の作成』の3冊(A4サイズ)+三角巾が入ったセットの販売となります。
それぞれ結構重いですが、初日は会場に置いていくことが許され、2日目に持ち帰る必要があります。
白い厚手のビニール袋が付いてますが、重い物を持ち運び易い鞄があった方が良いかもしれません。
講習内容・スケジュール
講習は2日間みっちりほぼ座学になります。
講師の方が途中で変わったり、間で動画を見たりするので、思ったより単調ではありませんでした。
動画の一部には有名人も出演、私が気づいた限りでは蝶野正洋さん・阿部祐二さん・深沢邦之さんなどが出ており、結構楽しめました。
特にサングラス姿の蝶野さんの登場はインパクト十分、眠気も吹っ飛びました(笑)
また別フロアで行う防火・防災装置の演習講義もあり、テキストで学んだ設備が稼働している様を実際に見ることで、より理解が深まるように工夫されています。
昼休みは1時間ですが下りエレベーターが混むので、場合により階段を使い外に出ます。
近隣で手短に済ませる感じですが、さすが秋葉原で周りに飲食店が多数あるので、食事で困ることはありませんでした。
講義間の休憩は10分、トイレが混雑するので要注意です。
効果測定
2日目の最後に「効果測定」として、自席のモニターで○×をタッチして回答する20問のテストがあります。
いわば合格試験となりますが、講義内で各講師から「ここはポイントです」と言われた部分が出るので、そこさえしっかり押さえておけば然程難しくない問題ばかりでした。
基準点に達しないと補講あり…と言われますが、何問正解で基準点に達するのかは知らされず、終了後は自動で採点されて結果がすぐ発表されます。
20問中1〜2問ほど若干悩む問題があった程度、私の受講した回は「全員合格です」と発表され、補講の人はゼロでした。
自分が何点だったかは結局知らされず、ちょっと知りたかったです。
修了証
効果測定に合格すると、帰り際に修了証が順番に渡されます。
この修了証を得ることによって、以後防火・防災管理者として選任されることが可能になります。
事業所で防火・防災管理者となる場合には、その後防火・防災管理者の選任(解任)の届出を行う必要があります。
※更には自分が管理者となった事業所の消防計画を見直し、変更の届出を行う必要があります。
まとめ:2日間しっかり講習を受ければ容易に取れる資格
ということで、早期退職で不在となった防火・防災管理者に選任される為の資格を無事取得しました。
後日消防署へ選任(及び前任者の解任)届出を行い、無事に受理されました。
2日間しっかり講習受ければ容易に取れ、かつ取得すればその後期限もなく(※)、費用も5,500円と手軽です。
※選任中は定められた期間内に再講習を受ける必要があります
求人では防火・防災管理者資格を条件にしているケースもありますし、現在の職務上必要となる場合は勿論のこと、そうでなくても取っておいて損は無い手軽な資格かなと思いました。
コメント