こんにちは、長井ジンセイ(longlife_JN)です。
エネファーム(NA-0717ARS-K:Panasonic)を導入して3年半が経ちました。
導入費用としては実質120万円、事前のシミュレーションで年間5,000円程弱の省エネ効果と言われていたので、元が取れるという期待まではしておりませんでした。
※給湯器の騒音・非常事態時のバックアップを主目的に導入
光熱費が削減出来たら嬉しいなという淡い期待を持ちながら運用を開始たエネファーム、改めてそのメリット・デメリットなどおさらいします。
エネファームのメリット
発電により電気代が節約出来る
エネファームの仕組みはなかなか難しいのですが、簡単に言うとお湯を作ると同時に発電をしてくれるので、発電中は電気の購入料が減少します。
よって電気代の削減による省エネ・節約に繋がるとされています。
消費電力/発電量などがリアルタイムで視認出来る
台所・浴室のリモコンにより、現在の消費電力や発電量、更には当日/前日/今月/先月/過去一年の消費電力・発電量を確認出来ます。
非常時のバックアップになる
災害時にタンク内に貯蔵してある140リットルのお湯または水を取り出し雑水として利用可能。また停電時発電継続機能があり、停電時に専用コンセントの使用も可能。更に停電時でもエネファームの発電が継続することで、お湯やシャワー、ガス温水床暖房を使うことが出来ます。
エネファームのデメリット
イニシャルコストが高い
これが一番のデメリットですね。
エコジョーズと比較検討しておよそ80万円近い価格差がありました。
大家族で大量にお湯を使う家庭なら省エネ効果で元を取れる可能性もありますが、そうでない家庭では省エネ効果で投資を完全に回収するのは正直難しいと思います。
イマイチな学習機能
生活パターンを学習してくれる「おまかせ発電機能」があるのですが、正直あまり賢さを感じることが出来ません。
おまかせ発電を設定している状況で、電力消費が多い夕方〜夜に貯湯タンクがすっからかんなのに発電していない…なんてことが結構あり、一体何を学習しているのか…って感じです。
1日2回の発電は日数が限られる
エネファームの発電は「1日1回を上限」とされていて、1日2回発電出来るのは所定日数(デフォルトで年間120日)に限られます。
日中不在の共働き家庭は大概朝と夜の2回消費電力のピークが訪れますが、ピークに合わせて柔軟に1日2回発電してくれるという仕様ではありません(「おまかせ発電」モードではピークに合わせた2回発電は絶対にしてくれない)。
お湯の使用が少ない夏場などは、手動発電モードを駆使しても朝か夜のどちらかのピークに貯湯発電を合わせるのが精一杯。
1日2回の発電を年間120日に制限する根拠が正直まったく判りません。
発電制限
上記1日の回数制限に加え、手動発電は発電開始まで約40分かかるという制限、また1回の発電につき約2時間のリフレッシュが必要とされるという制限があります。
夏場は手動発電を駆使し何とか朝・夜のピークに発電を合わせようと試みるのですが、発電開始までのタイムラグやリフレッシュ時間の発電制限により、発電ピークを逃してしまうことが多々あります。
保護動作
「機器を正常に動作させるために」保護動作を行うことがあり、その間は発電が停止されます。
週末の日中など消費電力が高い時間帯に限って保護動作になることが多く、保護動作が発動すると結構イタイです…
グラフがアホ
メリット部で掲載した画像を見てお判りの通り、20kWhとか500kWhのグラフ補助目盛を3等分するというのが決定的に駄目です。
またその日の発電量表示では、最大1kWhにも達しないのにグラフは最大2kWhまで表示にされたりします。
グラフから数値を読み取るのが困難で、全く補助目盛の役割を果たしていません。
エネファーム導入に向いている家(逆が向いていない家)
お湯を大量に使う
家族が多いとか、夏場でもお湯を張って入浴する…といったお湯の使用量がベーシックに多い家庭であれば、それだけ発電時間も長くなり省エネ・節約効果が出やすいかと思います。
平時(デフォルト)消費電力が大きい
エネファーム発電時は最大0.7kWhまでの電力が賄われます。
ピーク電力が大きい電子レンジやドライヤーなどの使用による消費電力は容量オーバーで基本的に賄えませんが、冷蔵庫など常時電力を消費している家電が多い家庭だと、エネファーム発電の恩恵を受けやすいです。
例えば消費電力の大きい古い冷蔵庫を使っているとか、新しくても2台冷蔵庫を使っているような家庭などはおそらく平時の消費電力が比較的大きく、エネファーム導入のメリットが出やすいように思います。
導入前後での詳細な水光熱費推移は追って書こうと思いますが、長井家における水光熱費に関しては導入前<導入後という残念な結果になっています。
子どもの成長による消費量の増加や水光熱費単価の増加などの要因もあり、エネファーム導入による効果を推定し辛い面はあるのですが、導入前の予想以上に省エネ・節約効果は少なかったかなという印象です。
以上ざっとエネファームの導入メリット・デメリットや、向いている家・向いていない家の考察でした。
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