こんにちは、相変わらずテレワーク中心で通勤は週1~2回レベルの長井ジンセイ(longlife_JN)です。
従来から通勤時には回数券を使っている私、「小田急チケット10」が終了した為、現在は小田急:PASMO~東京メトロ:回数券という組み合わせで通勤し、節約・ポイ活しています。
さて小田急線(チケット10終了)に続き、今度は「東京メトロの回数券が廃止」とのニュースが耳に入って参りました…
東京メトロ回数券ユーザーとしては聞き捨てならないニュースです…
今回は東京メトロの回数券廃止、および後継サービスとされるメトロポイントクラブの「ランク制度」についてレポート致します。
東京メトロ回数券廃止
東京メトロが「一部を除く回数乗車券の発売を終了」することを発表しました。
後述する「ランク制度」導入リリース(PDF)の末尾で、ひっそりと回数券廃止も発表されています。
小田急チケット10終了~小田急おでかけポイント導入の時と全く同じ構図…
販売終了となる東京メトロの回数券
終売となる東京メトロの回数乗車券は、以下の通りです。
発売を終了する回数乗車券
・普通回数乗車券
・時差回数乗車券
・土・休日割引回数乗車券
一部を除くとは?終了しない回数券もあるの?
「障がい者割引回数乗車券」「通学用割引回数乗車券」(放送大学生用・通信制高等学校生用)は販売継続されるため、「一部を除く」と表記されています。
継続される回数券は対象者が限定されるため、一般ユーザー向けの回数券は完全終了ですね(T_T)/~~~
東京メトロ「回数乗車券」の還元率
廃止となってしまう東京メトロ回数券ですが、どの位お得だったのかを確認しておきましょう。
・普通回数乗車券:11枚(+10%)
・ 時差回数乗車券:12枚(+20%)
・ 土・休日割引回数乗車券:14枚(+40%)
高い還元率ながら有効期間3ヶ月と長めで、週1〜2通勤のサラリーマンでも余らせることなく、使い勝手が良かったです。
東京メトロ回数券はいつ販売終了?
2023年2月28日をもって、東京メトロ回数乗車券の発売が終了になります。
有効期間(3ヶ月)中に使い切れる程度で、終了間際に買い溜めする手もあります。
メトロポイントクラブ(メトポ)の「ランク制度」とは?
東京メトロ回数券の後継サービスとなるメトロポイントクラブの「ランク制度」、一体どのようなサービスなのか?チェックしてみましょう。
「メトロポイントクラブ」とは?
先ずは「ランク制度」のベースとなる「メトロポイントクラブ」についておさらいです。
通称「メトポ」、「あらかじめ登録した PASMO で東京メトロを利用すると、乗車日数や回数等に応じてポイントが進呈されるサービス」です。
現在40万人を超える登録者がいるそうです。
回数券とは相容れない制度につき、当ブログでは過去に両者のお得度を比較レポート致しました。
メトポに圧勝した回数券が廃止という時点で悲報なのですが…
メトポの「ランク制度」なる新サービスで、回数券で得られていたお得分がどれだけ補填出来るのか?、要チェックです。
メトポの「ランク制度」とは?
新たに導入されるメトロポイントクラブの「ランク制度」、「毎月の利用状況に応じて、会員ランクを判定し、その会員ランクに応じてポイントが進呈される」サービスです。
ランクスコアおよび進呈対象
以下表の対象に応じてランクスコアが進呈される仕組みとなっています。
対象 | 進呈されるランクスコア |
当社線乗車 | メトポ登録 PASMO のチャージ残額での当社線ご利用金額に対し、 1 円あたり 1 ランクスコアを進呈 |
デイタイム乗車 | 平日 10:30~16:30 の間に メトポ登録 PASMO のチャージ残額で自動改札機を出場した場合、 1 日あたり 50 ランクスコアを進呈 |
ホリデー乗車 | 土日祝日に メトポ登録 PASMO のチャージ残額で自動改札機を出場した場合、 1 日あたり 70 ランクスコアを進呈 |
定期乗車券所持 | 月初時点でメトポ登録 PASMO で当社線区間を含む有効な定期乗車券を 所持している場合、1 か月あたり 3,000 ランクスコアを進呈 |
ベースは1円=1のランクスコアで、デイタイム/ホリデーに乗車したり、定期を所持しているとボーナス加算される仕組みです。
ランクスコアはあくまで判定の為の数値で、メトポとは別物という点は勘違い注意です。
会員ランクおよび判定
ランクスコアを当月末に集計し、ランクスコアの合計値に応じて、翌月の会員ランクが決まります。
利用額に応じてポイント還元が得られる仕組みとなっています。
会員ランク名称 | レギュラー | シルバー | ゴールド | プラチナ |
合計ランクスコア | ~599 | 600~ | 4,000~ | 8,000~ |
ポイント進呈率 | – | 2% | 5% | 10% |
レギュラーランクはポイント進呈なし、シルバーランクの2%~最上位のプラチナランクで10%の還元率設定となっています。
なお、2023年 2月末までに登録されている会員の 2023年 3月の会員ランク及び 2023 年 3月以降の新規登録会員の入会月の会員ランクは、一律シルバーランク会員となります。
回数券では10%~40%レベルのインセンティブだったのが、メトポのランク制度では最高でも10%どまり。
回数券との比較では明らかな改悪と言えます。
メトロポイントクラブ「ランク制度」は実際どの位お得になる?
では新たに導入されるメトポ「ランク制度」のお得度(還元/割引率)を、乗車頻度ごとにシミュレーションしてみます。
試算条件
・200円区間(IC:199円)の往復通勤
・平日ピークタイム前提(回数券だと2,000円で11枚換算)
・ランク制度還元時=翌月も前月と同じ回数乗車と仮定
月に5往復
まず私の利用条件(:週1回+α通勤)に近い5往復=10回/月乗車と仮定して、試算してみます。
■ランクスコア:199×10=1,990
■ポイント進呈率:シルバー(2%)
■還元額:39ポイント
回数券では1818円だったところ、ランク制度移行によりお得度は133円ほど下がります…
月に8往復
次に、週2回=8往復=16回/月乗車と仮定し試算してみます。
■ランクスコア:199×16=3,184
■ポイント進呈率:シルバー(2%)
■還元額:63ポイント
週2回の乗車でもシルバーランクは変わらず…
回数券と比較すると約200円以上もお得度が下がる計算となります。
月に14往復
次に、週3回+α=14往復=28回/月乗車と仮定して試算してみます。
■ランクスコア:199×28=5,572
■ポイント進呈率:ゴールド(5%)
■還元額:278ポイント
週3回乗車でようやくゴールドにランクアップし、還元率は5%に。
それでも回数券との比較では約200円程度お得度が下がっています。
月に20往復
最後に、週5回=20往復=40回/月乗車と仮定した試算です。
■ランクスコア:199×40=7,960
■ポイント進呈率:ゴールド(5%)
■還元額:398ポイント
200円区間を月20往復してもプラチナランクには届かず、ゴールドランクのまま…
プラチナランクはハードルがかなり高いことがわかります。
定期券購入のケースでは?
週5通勤となると、もはや定期を購入した方がお得なようにも思えます。
試算した実質負担額(7,562円/月)と比較してみると、1ヶ月定期代はランク制度の方が若干お得度です。
しかし、3ヶ月や6ヶ月では定期を購入した方が断然お得です。
通勤など同一区間利用の場合、PASMOで乗り続けプラチナランクになる位なら、3ヶ月・6ヶ月定期を購入した方がお得です。
プラチナランカーは実際ほとんど現れないのでは…?
定期券所持で月3,000のランクスコアが入るが…
メトポに登録したPASMO で定期乗車券を所持している場合、月3,000のランクスコアが入ります。
しかし通勤区間のみを定期で日々往復している場合、月3,000以外のランクスコアは全く加算されません。
さらに還元は定期区間外の利用のみ対象なので、3000ポイントでシルバーランク:2%還元の権利を得ても、定期区間外の乗車がない通勤利用だけでは全く還元されません。
PASMO定期券で家と会社を往復している限り、シルバーランク(2%)でも還元なしです。
ランク制度は無用の長物ということになってしまいます。。
ランクスコア状況のメール通知 <2023/4追記
20日前後に『【メトロポイントクラブ】(速報)現在のランクスコア状況について』というメール通知が届くことがわかりました。
テレワークシフトが終わり出勤が増えた私、4/1〜19(?)で3812ポイントという実績の通知でした。
今月は週3〜4回ペースで計10日(20往復)ほど、もうすぐゴールドに近いシルバーランクという現況です。
メトポ会員サイトでランクスコア実績を確認
メール通知は途中経過に過ぎないので、逐次のリアル実績はメトポWEBにログインして確認します。
メール通知段階ではシルバーでしたが、その後の乗車で4,000ポイントを超えゴールドランクとなっていました。
[まとめ]メトロポイントクラブ「ランク制度」は回数券終了後に残されたほぼ唯一のポイ活選択肢
ということで、東京メトロの回数券終売および新たに導入されるメトロポイントクラブ「ランク制度」についてレポートでした。
定期を買うほどでもない週数回の通勤の場合、お得度を優先するならまずはギリギリまで回数券を使用するのが得策となります。
そして回数券が完全終了となったら、メトポのランク制度を使っていく…という形が推奨されます。
回数券、有効期限3ヶ月の間に11~14回乗れば10~40%程度お得になりました。
定期を買うレベルでもない乗車頻度では、やはり最強だったということですね。
回数券と比較すると改悪ですが、それでもPASMO乗車するだけでポイントが付与されるのは有り難い制度です。
回数券なき後はメトロ乗車でのポイ活・節約手段としてほぼ唯一の選択肢となります。
To Me CARDでメトロポイントPlusをゲットする
ここからはもう一歩踏み込んだポイ活の選択肢です。
東京メトロのハウスカードであるTo Me CARDを所有し、メトポに登録したPASMOを紐づけることにより、メトポに加えてメトロポイントPlusをさらに獲得することが出来ます。
メトロポイント (メトポ) | メトロポイント Plus | |
前提条件 | PASMO 登録 | To Me CARD 保有 |
付与条件 | 乗車 | ①乗車 ②電子マネー利用 |
To Me CARDは定期を持たないユーザーにメリットが出やすい
1乗車ごとにメトロポイントが付与されるTo Me CARD、定期券/企画券区間外の乗車がポイント付与対象となるので、定期ではなく都度PASMOで通勤するサラリーマンの方がメリットが出やすい仕組みとなっています。
オートチャージにも対応
小田急線×OPクレジットカードの組み合わせで紹介した超絶便利なオートチャージ、東京メトロ×To Me CARDの組み合わせでも利用可能です。
オートチャージ可能な上に、チャージ金額に対するポイントも付与されるので、便利さとお得さを兼ね備えたカードです。
東京メトロの乗車頻度が高いユーザーにとっては、ポイ活ツールとしてTo Me CARDは武器になるカードと言えます。
豊富な券種と有料~無料の選択肢
To Me CARDには年会費有料のゴールド/プラチナ~無料の一般カードまで幅広い上に、ANAマイレージが貯められるソラチカカードもラインナップされているのも特徴です。
年会費無料の一般カードまでラインナップされているのは、節約志向のユーザーにとっても有り難いですね。
物価高や各種ポイント改悪など、ここのところお金が減る方向のニュースばかりが目立つような気がします…
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